生物多様性活動

キオクシアグループは、操業を行う地域の豊かな生態系保護と社会貢献を目的に、生物多様性の保全活動を進めています。

働く環境を豊かにする

キオクシア株式会社四日市工場では、従業員の環境意識や構内の美観の向上を目的として、構内の緑化活動に取り組んでいます。構内の花壇の植え替えや世話を従業員で行うプロジェクト「フラWA*1~PJ」を2017年から実施しています。

  1. 「WA」には、仲間の輪、わかちあい、和(なごみ)、笑いなどの意味を込めています。
植え替え作業の様子

森の生き物を見守る

キオクシア株式会社四日市工場は、三重県立四日市西高等学校自然研究会と三重県立桑名高等学校MIRAI研究所が進める「フクロウ保護プロジェクト」に参画しています。地域の豊かな自然環境を次世代に継承したいと願う本プロジェクトの活動趣旨に賛同し、観察機材などの提供を通じて、フクロウの保護活動を支援しています。
台湾のSolid State Storage Technology Corporation(以下、SSSTC)は、NGO法人Leopard Cat Association of Taiwanの活動に賛同しています。台湾唯一の野生ネコ科動物であるベンガルヤマネコは、道路や農園の開発、交通事故などにより生息数が減少しています。またその行動範囲と人間の生活圏が重なる地域では、養鶏農家が飼育している鶏の捕食が問題になっています。SSSTCの従業員は、養鶏農家へのベンガルヤマネコの侵入を防止する金網設置を通して、ベンガルヤマネコと養鶏農家の生活を守り、共生を支援しています。

フクロウ雛の巣立ちの様子
ベンガルヤマネコ共生支援活動における金網を設置する様子

海をきれいにする

キオクシア株式会社四日市工場は、絶滅が危惧されるアカウミガメ*2の産卵環境の保全を目的として、楠地区まちづくり検討委員会とNPO法人四日市ウミガメ保存会による吉崎海岸(四日市市楠町)の清掃活動に参加しています。2023年は同工場の従業員やその家族など合わせて200人以上が参加し、アカウミガメが産卵できる環境を守るとともに、その生態系や保全活動の重要性などについて理解を深めました。
Solid State Storage Technology Corporation(以下、SSSTC)では、海岸周辺の生物多様性保全と海岸浸食を防ぐために、台湾・林口の海岸の緑化と清掃を行っています。2024年3月の活動では、280㎏のごみを回収しました。

  • *2 近い将来、野生での絶滅の危険性が高いものとして、環境省レッドリストの絶滅危惧種カテゴリーに分類されています。
吉崎海岸清掃活動の様子
林口の海岸植林・清掃活動の様子

湿地帯を保全する

SSSTCは、NPO法人Taiwan Environmental Information Associationと連携して、湿地帯の生態系保全プロジェクトを推進しています。湿地帯は多くの動植物の生息地であり、その保全は在来種を維持するために重要です。2022年は18名の従業員が湿地帯の在来動植物を守るために外来植物の駆除に参加しました。

外来植物を駆除する様子

地域の文化と自然を育む

岩手県北上市は、桜の名所である展勝地公園*3の桜を次の100年につないでいくため、桜の世話を行う「桜守」を育成する桜守事業活動を実施しています。
キオクシア岩手株式会社は、本事業の「桜守講習会」に参加しています。2023年に実施された講習会では、同工場の従業員やその家族ら合わせて約30名が、若木の剪定や施肥などを行いました。
SSSTCでは地域貢献の一環として、地産地消を促進しており、地域で収穫された野菜を使用した弁当を従業員に隔月で提供しています。

  • *3 展勝地公園は、2021年に開園100周年を迎え「日本さくら名所100選」にも選定されている桜の名所です。
施肥作業の様子
地域で収穫された野菜を使用した弁当