サステナビリティ・マネジメント

キオクシアグループは『記憶』で世界をおもしろくする」というミッションのもと、新しい製品・サービスを通じて人々のくらしを豊かにし、社会の可能性を広げていくことを目指してサステナビリティ経営を推進しています。また活動にあたっては、お客様、調達取引先、従業員およびその家族など、企業を取り巻くさまざまなステークホルダーとの対話や協働を通じて、課題の理解に努めるとともに、信頼関係を構築していきます。

サステナビリティ推進体制

経営と一体化したサステナビリティ・マネジメントをより一層進めるために、キオクシアグループではこれまで経営企画部が所管していたサステナビリティ推進を専任で行う部門として、2022年7月、サステナビリティ推進部を新設しました。

サステナビリティ・マネジメントをさらに強化、推進するために、2つの新たな会議体を運営しています。「サステナビリティ推進委員会」は、サステナビリティ担当執行役員を委員長に、事業部門・コーポレート部門の組織長がサステナビリティ課題の討議を行い、「サステナビリティ戦略会議」は、代表取締役社長を議長に、執行役員が同課題を審議・決定します。

これらの会議体の下部には、重要なサステナビリティ課題に取り組むタスクフォースを設置し、進捗の報告や方向性の確認を行っています。

キオクシアグループのサステナビリティ会議体

2021年度は、キオクシアグループが中長期に成長し社会に価値を提供し続けるために、戦略マテリアリティ(サステナビリティ重要課題)を決定しました。またこれらの課題に継続的に取り組む上で必要となるKPIに関する協議を積極的に行い、従来から社内で重要と認識して管理していた環境、多様性、サプライチェーン等に関する10の指標について優先KPIと認定し、非財務中期経営計画に織り込むことで、事業との統合を図りました。

また、これらを整理する中で抽出された新たな指標については、2022年度以降の中期経営計画に織り込むべく、継続的にKPI化の協議を進めています。

サステナビリティに関する第三者評価

キオクシアグループでは、品質・環境・安全健康などに関する国際標準規格の認証を取得しており、継続的にこれらを更新しています。

また2021年7月にはRBA(Responsible Business Alliance)に加盟し、RBAの行動規範に沿った責任ある事業遂行(自社サステナビリティ活動の推進、および調達取引先への要請)に取り組んでいます。RBAが毎年発行している自己診断表(SAQ:Self Accessment Questionnaire)に基づくセルフアセスメントの実施に加えて、製造事業場では2年毎にRBAの第三者監査を受けています。直近に受けたRBAの第三者監査では、四日市工場およびキオクシア岩手株式会社が、監査項目である労働、安全、環境、倫理、マネジメントシステムにおいて適正な管理が認められ、RBA認証プログラムにおける最上位のステータスであるプラチナを取得しました。

サステナビリティの従業員への浸透

グループ全体のサステナビリティ意識を高めるために、期初に実施している従業員向けの経営方針説明会で、社長および経営幹部が経営のビジョンや方針について伝えるとともに、サステナビリティ経営の実践およびその重要性について強調しています。また、新入社員・新任役職者を対象とした階層別教育や、営業・調達などの部門教育においても、サステナビリティに関する教育を実施しています。

2022年4月には、従業員の啓発や、ステークホルダーとの積極的な対話を促す目的で、「キオクシアのサステナビリティハンドブック」を制作し、グループ内の従業員に幅広く配布しました。

キオクシアのサステナビリティハンドブック(日本語版・英語版)