キオクシアホールディングス株式会社
代表取締役社長
早坂 伸夫
ステークホルダーの皆さまへ
代表取締役社長メッセージ

「記憶」で世界をおもしろくする、
キオクシアグループは社会に価値を
提供し続けます
昨今、地球規模での気候変動や環境負荷などの環境問題、新たな感染症の脅威、さまざまな格差などの社会課題が増大し、持続可能な未来をつくるための根本的な解決策が求められています。
一方で、デジタル技術の発達は人々の生活に変革をもたらし、さまざまな社会課題の解決に貢献してきました。さらなる社会の発展のためにAI、IoT、ビッグデータなどの分野で技術的なイノベーションを創出していくことが期待されており、私たちが提供する半導体メモリは、デジタル社会を支えるために、必要不可欠なものになっています。
当社の事業環境の観点から見ても、新型コロナウイルス(COVID-19)の長期化やアフターコロナを見据えた新しい社会・枠組みづくり、国際情勢の緊張化やそれに起因する地政学的リスクへの対応など、外部環境はますます複雑さを増しています。
このような社会の変化の中、キオクシアグループはサステナビリティを経営戦略の中で最も重要な取り組みの一つと位置付けています。2021年度は戦略マテリアリティ(サステナビリティ重要課題)を定め、当社が中長期的に取り組むべき課題を明確にするとともに、それらの実現に欠かせない幾つかの優先的な指標については、中期経営計画に織り込むことで、事業との統合を図りました。
特に、国際社会にとって喫緊の課題である脱炭素社会の実現に貢献するため、当社グループの事業所において2040年度までに再生可能エネルギーの比率を100%とする目標を設定し、その達成に向けグループ一丸となってあらゆる施策を行っていきます。また、複雑化する世界情勢の中での人権尊重や、多様な人材の活躍等についても事業継続に不可欠な要素として取り組みを深めていきます。
キオクシアグループが「『記憶』で世界をおもしろくする」というミッションのもと、パートナーの皆さまとともに、世界中の人々の暮らしをより豊かなものに変えて、創造的で心弾む世界の実現に貢献すべく、私が先頭に立ってサステナビリティへの取り組みを主導していきます。
サステナビリティ責任者のメッセージ

社会に価値を提供し続けるため、
キオクシアグループのサステナビリティを
推進します
キオクシアホールディングス株式会社
副社長執行役員
サステナビリティ責任者
渡辺 友治
キオクシアグループは、スマートフォン、サーバーをはじめ、多くの電子機器に不可欠な半導体メモリを供給し、世界中の人々の暮らしに利便性をもたらしてきました。今後も変化し続ける社会のニーズを把握し、技術開発、オペレーションの改善・革新を進めて付加価値のある製品やサービスを提供することで、持続可能な社会の発展に貢献していきます。
一方で、私たちのビジネスは日々グローバル化が進み、国際社会で解決すべきさまざまな課題があります。国連で採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals :SDGs)」への参画や、パリ協定で合意された温室効果ガス排出量削減への貢献、金融安定理事会により設置された「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」への対応、グローバルサプライチェーンにおいて社会的責任を推進する企業同盟である「Responsible Business Alliance(RBA)」への加盟など、企業に対する社会からの期待や要請が確実に高まりつつあります。
これらの期待や要請に応えるべく、当社は業界標準であるRBAの定める方式で、自社サステナビリティの取り組みを推進するとともに、調達取引先へサステナビリティの取り組みを要請しています。また、気候変動を重要な社会課題ととらえ、2022年6月にはTCFDコンソーシアムに入会しました。キオクシアの生産拠点においても、従来からPFC等ガス除害装置の設置を積極的に進めていることに加え、四日市工場で2022年4月に竣工した第7製造棟や、キオクシア岩手株式会社で2023年に竣工予定の第2製造棟では、最新の設備、生産管理におけるAIやIoT技術の導入により、省エネルギーで高効率な生産プロセスを実現し、環境負荷の低減に努めています。
私たちは法令や社会規範を遵守することはもちろん、社会に「記憶」で価値を創りだすために、今後もステークホルダーの皆さまに信頼されるキオクシアグループを目指し、サステナビリティ活動に真摯に取り組んでまいります。