地域社会の発展支援

基本的な考え方

キオクシアグループは、地域社会との共生が良き企業市民としての責務と考えています。「記憶」の技術で社会を豊かにすることを目指して、地域社会や政府・自治体、NPO・NGO、学術機関などとの対話を図りながら、当社の技術や製品・サービス、ノウハウ、従業員などの資源を活かして、地域社会の課題に取り組みます。特に、事業を展開する地域社会の活性化、および科学分野における次世代の人材育成に注力しています。

推進体制

キオクシアグループでは、総務部門が地域貢献活動を担当しています。事業活動を展開している各拠点において、地域社会と積極的にパートナーシップを築き、地域貢献活動を行うとともに、従業員の社会参画も推進しています。

地域雇用・取引の促進

キオクシアグループは、地域社会の活性化に貢献するため、地域雇用や地域企業との取引など、地域に根差した事業を展開しています。

ボランティア活動に利用可能な休暇制度

キオクシアは、長期休暇制度を導入し、従業員の地域貢献活動への参加を支援しています。従業員は個人別に積み立てた年休(最大20日)を地域貢献活動などに活用できます。

主な活動実績(2019年度、2020年度)

次世代の理系人材育成への貢献

キオクシアグループは、将来を担う若者が科学技術やものづくりに興味を持ち、優秀な技術者を志すことを支援するべく、さまざまな体験の場を提供しています。2019年度は、理科授業やワークショップを各地で実施し、小学生から大学生までを中心に約2,000人が参加しました。

四日市こども科学セミナーへの出展

キオクシアは、2019年8月に四日市市文化会館で開催された四日市こども科学セミナーに出展しました。
「実感サイエンス『ものづくりのまち四日市』」と題して開催されたセミナーでは、「メモリってなぁに」のタイトルで、約120名の参加者を対象に、四日市工場やメモリの紹介、記憶にまつわるクイズ出題などを行い、参加した子ども達は積極的にクイズに答えるなど、大変盛り上がりました。中でもクリーンスーツの試着はとても人気で、普段経験ができない体験を楽しんでいました。

その他、四日市工場近隣地域における地域貢献活動はこちらをご覧ください。

四日市こども科学セミナーの様子

女子中高生夏の学校への出展とキャリア支援

女性活躍推進の一環として、キオクシアは2018年から、国内最大級の女子中高生の理系進路選択支援事業「女子中高生の夏の学校(夏学)*1に出展しています。「世界はメモリであふれている」のコンセプトの下、フラッシュメモリが身近な生活においてさまざまな形で利用されていることや、その仕組みを説明。参加者から「メモリってすごい!面白い!」「フラッシュメモリの動作原理について教えてほしい」といった声が挙がるなど好評を博しました。
また当社は、中高生が現役の女性技術者にキャリア相談をするブースを設けました。大勢の女子生徒から進路選択についての悩みや相談を受け、当社の女性技術者からは、実体験をもとにしたアドバイスをしました。
今後も当社は、次世代の理系人材育成のため、科学技術やものづくりのおもしろさを体験する場を提供していきます。

  • *1 女子中高生夏の学校(夏学)は、女子中高生夏の学校実行委員会(2018年)、独立行政法人国立女性教育会館(NWEC、2018年~)、NPO法人女子中高生理工系キャリアパスプロジェクト(GSTEM-CPP、2019年)が主催する女子中高生の理系進路選選択支援事業です。
高校生のキャリア相談に乗る現役技術者

チャリティーランを通じた寄付活動:キオクシアヨーロッパ

キオクシアヨーロッパは、地域貢献と従業員の健康増進を組み合わせて、個人参加のチャリティーランを2回企画しました。新柄コロナウイルスによるロックダウン下において、従業員に新鮮な空気のもとでの運動を奨励し、参加した35人の従業員が自宅から走った総距離は5,776kmになりました。
キオクシアヨーロッパは、は従業員の走距離に応じて寄付を行い、地域で活動する2つのNPO「Aktion Lichtblicke e.V.」(困難な状況にある子供や若者の支援)と「KinderhospizRegenbogenland」(難病や障害のため寿命の短い子供や若者のためのホスピスを運営)の活動に役立てられています。

小切手で寄付を届ける戦略・イノベーショングループの
シニアマネージャー マーティー・ブルール

国際女性デーにおける寄付活動:キオクシアアメリカ

キオクシアアメリカは、女性活躍支援のために設立された社内組織「LeadHERs」の主導により、国際女性デーに社内でさまざまな活動を実施しました。2021年3月、LeadHERsはBright Funds を通じて「キオクシアアメリカ国際女性デーファンド」を設立し、これまでに6つの団体に寄付を行い、教育や雇用の側面から女性を支援する活動に役立てられました。
またLeadHERsは、アーバイン、サンノゼ、アトランタにおいて全社的な衣類寄付イベントを実施しました。多くの従業員がこの活動に参加し、集まった寄付は女性の就業や経済的自立を支援する団体に寄付しました。

国際女性デーに開催された衣料寄付

クリスマスにおけるチャリティイベントの主催:Solid State Storage Technology Corporation(SSSTC、台湾)

Solid State Storage Technology Corporation(SSSTC)は、2020年のクリスマスにチャリティフェアを実施しました。同イベントは、地域社会のために活動するChildren are us Foundation、Shelter Factoryなど6つのNPOと共催によるもので、大きな成功を収めました。
SSSTCのCEOをはじめとする900名の従業員がこのイベントに参加し、本を寄付したり、福祉施設で作られた食べ物や工手芸品を購入したりしました。集まった寄付は全額これらのNPOに寄付され、子どもや害者など社会的弱者の支援に活用されています。

SSSTC設立1周年祝賀&クリスマス会

産学連携

キオクシアグループは、理学・工学の学術発展および若手技術者の育成への貢献を目指して、産学連携などオープンイノベーションを通じた人材交流を積極的に推進しています。
国内には3つの枠組み、幅広い研究テーマを支援する「奨励研究」、深く技術を理解しながら事業課題を解決する「共同研究」、研究に加えて人材育成も網羅した「包括連携」(早稲田大学、電気通信大学)があります。
また、海外においても複数の大学と連携を進めています。

奨励研究

キオクシアは、2018年度より理学・工学のさらなる学術的発展に寄与することを目的に、公募型の研究助成金プログラム「キオクシア奨励研究」を実施しています。2019年度は、全国17の大学と、半導体に加えて、情報システム、環境、医療など幅広い領域で連携を実現しました。さらに2020年度は、社会システム領域を含む21件の研究テーマを採択し、特に優れた成果を挙げた3つのテーマに対して優秀研究賞を授与しました。

共同研究

キオクシアが米国マサチューセッツ工科大学 Synthetic Neurobiologyグループと実施した共同研究は、高速大容量記憶装置SSDの活用事例として着目されています。

包括連携

早稲田大学との連携活動協定

2018年にキオクシアは、高度情報化社会を支えるために必要なメモリ技術に関する最先端の研究開発、および若手科学技術者の育成にむけて、早稲田大学 理工学術院総合研究所と連携活動協定を締結しました。フィージビリティ・スタディ研究による革新的な基盤技術につながる共同研究テーマの創出と、若手奨励研究による人材育成を実施しています。

連携活動協定の調印式の様子
左から早稲田大学の石山研究推進担当理事と当社の早坂技術統括(役職は当時)
電気通信大学との連携協定

キオクシアは、AIをはじめとする分野でオープンイノベーションを加速することを目指して、2019年に電気通信大学と連携協定を締結しました。AIを活用した生産技術や半導体メモリに関する研究開発、および人材交流を通じた若手技術者の育成にむけて、「画像処理、生産制御、行動解析技術」、「次世代情報通信技術」、「ナノテクノロジー技術」などの分野において、広く連携しています。

連携協定の調印式の様子
左から当社の早坂副社長と電気通信大学の福田学長(役職は当時)

産学交流の機会創出

キオクシアは2020年度に、東京大学内の「d. lab(システムデザイン研究センター)」の協賛事業、および慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート内の「AI・高度プログラミングコンソーシアム(AIC)」に参画しました。
d. labは、IoT、AI、5G、自動運転・制御、ヘルスケアなどのシステム設計のアイデアと、半導体の先端技術や素材、製造装置を結びつける場として開設されました。当社はその趣旨に賛同し、協賛しています。
AICでは、「記憶で世界を面白く、記憶に残る学生生活を」をテーマにワークショップを複数回開催し、最終日にはアイデアソン*2を共催しました。本企画では、高度なプログラミング知識を問うことよりも、どのようにAIで生活を豊かにできるか、アイデアを社会に実装できるか、という点を重視しました。参加した学生からは、VRを活用したバーチャルキャンパスで使用する交流アプリ、バーチャル図書館等の提案があり、審査員から「ワクワクする仕組みはどう作るのか?」、「時間や天候を考慮する機能を追加したらどうか?」等の具現化に向けた質問やコメントもありました。
新型コロナウイルス禍だからこそ考えられる課題や、アイデア設計を通じて、AIによりどのように課題を解し、新しい価値を生み出すのか、そのきっかけとなる体験と交流の場を提供しました。

  • *2 アイデアソン:あるテーマに対して、グループ単位でアイデアを出し合い、結果を競うイベント。