- 2026年6月2日
- キオクシアホールディングス株式会社
キオクシアホールディングス株式会社は、本日、「Investor Day」を開催し、AI推論の活用が本格化する「AI推論時代」において、最先端のフラッシュメモリとAI推論用途に最適化されたSSD製品によって、AIインフラの根幹を支える当社の成長戦略を発表しました。当社は、AI市場向けを中心とした成長投資と、財務健全性の強化を通して、企業価値のさらなる向上を目指します。さらに、将来創出される余剰累積フリーキャッシュフローについては、株主への還元を検討します。
AIの活用が「学習」から「推論」へ移行し、さらにエージェント型AIやフィジカルAIへと進化することで、今後推論の処理は飛躍的に増加します。この膨大な推論の処理を効率的に行うために、次世代AIシステムでは、ストレージをGPUの拡張メモリとして活用する動きが加速しており、フラッシュメモリ・SSDは次世代AIシステムの中核的な構成要素になります。
この成長機会を捉えるため、当社は、スマートフォンやPC向け市場における強固な事業基盤を維持しつつ、AIインフラ市場へと戦略の軸足を移行し、中長期的にはデータセンター・エンタープライズ市場向けの売上比率を60%以上に引き上げます。また、旺盛な需要を背景に、複数年の売買契約(LTA)の締結を進めるなど、事業構造を大きく変化させ、売上確度の向上ならびに利益の質の向上を図り、より安定的で高収益な成長を目指します。利益の質の向上に向けては、今後3年間、高成長・高収益分野への設備投資に年間約4,700億円、研究開発投資に年間約2,300億円を投資します。規律ある投資判断により、業界トップレベルの資本効率を目指します。また、足元の好調な業績により、2026年度第1四半期中にネット・キャッシュ・ポジションを達成する見込みです。これを受け、キャピタルアロケーションについては、財務健全性を強化するとともに、生産設備、技術開発、人的資本に対する成長投資に十分な流動性等を確保し、余剰累積フリーキャッシュフローから、株主還元を検討します。
フラッシュメモリ・SSDには、推論処理におけるデータ処理のボトルネック解消への役割が期待されており、当社はさまざまな技術・製品によるソリューションを展開します。
推論GPUサーバーにおける推論の効率を向上させるためのKVキャッシュ(過去の計算結果)の保存用途に適したSSD。GPUとストレージ間のデータ転送速度(帯域)を高め、NVIDIAが提唱するContext Memory Storage(CMX™)にも対応します。
GPUのメモリ領域を拡張するために、100M IOPS以上の処理性能を実現するSuper High IOPS SSD。NVIDIAのStorage-Next™に対応します。また、回答精度向上のために外部知識を保存するRAGサーバー用途にも適します。
生成結果データの飛躍的な増加に対応する大容量SSD。245TB モデルをラインアップしています。
また、これらのSSDにも搭載される高性能・大容量・低消費電力の3次元フラッシュメモリの開発も進めています。当社次世代製品である第10世代BiCS FLASH™は、今年夏ごろにサンプル出荷を開始し、「KIOXIA CMシリーズ」等に順次搭載予定です。
当社は、「『記憶』で世界をおもしろくする」のミッションのもと、「記憶」の技術でAI推論時代の社会変革を支え、持続的な成長を通じて企業価値の向上を目指してまいります。
詳細は当社ウェブサイトに掲載の説明資料(公開済)・映像(後日公開予定)をご覧ください。