サステナビリティ・マネジメント

キオクシアグループは「『記憶』で世界をおもしろくする」というミッションのもと、新しい製品・サービスを通じて人々の暮らしを豊かにし、社会の可能性を広げていくことを目指してサステナビリティ経営を推進しています。また活動にあたっては、お客様、調達取引先、従業員およびその家族など、企業を取り巻くさまざまなステークホルダーとの対話や協働を通じて、課題の理解に努めるとともに、信頼関係を構築していきます。

サステナビリティ推進体制

キオクシアグループでは、サステナビリティ・マネジメントをさらに強化、推進するために、2つの会議体を運営しています。「サステナビリティ推進委員会」は、サステナビリティ担当執行役員を委員長に、コーポレート部門、キオクシア株式会社の事業部門の組織長がサステナビリティ課題の討議を行い、「サステナビリティ戦略会議」は、代表取締役社長を議長に、当社執行役員が同課題を審議・決定し、取締役会にはサステナビリティ推進活動を定期的に報告すると共に、重要な課題については上程しています。これらの会議体はサステナビリティ推進部が事務局となり運営しています。

また、これらの会議体下に、重要なサステナビリティ課題に取り組むタスクフォースを必要に応じて設置し、課題対策の推進、進捗管理を行っています。

キオクシアグループのサステナビリティ会議体

2022年度は戦略マテリアリティ(サステナビリティ重要課題)の実現に欠かせないKPIに関する協議を継続的に行い、従来の11のKPIに加えて、新たに18のKPIを定めました。またこれらの非財務指標を中期経営計画に織り込み、財務指標・事業計画と統合した経営計画を策定しています。

サステナビリティに関する第三者評価

キオクシアグループでは、品質・環境・安全健康などに関する国際標準規格の認証を取得しており、継続的にこれらを更新しています。

キオクシアホールディングス株式会社は2021年7月にRBA(Responsible Business Alliance)に加盟し、RBAの行動規範に沿った責任ある事業遂行(自社サステナビリティ活動の推進、および調達取引先への要請)に取り組んでいます。キオクシア株式会社四日市工場、キオクシア岩手株式会社、Solid State Storage Technology Corporationでは、RBAが毎年発行している自己診断票(SAQ:Self Assessment Questionnaire)に基づくセルフアセスメントを実施し、労働、安全、環境、倫理、マネジメントシステムにおける内部管理が適正であることを確認しています。これに加えて製造拠点では、2年毎にRBAの第三者監査を受け、事業活動の適正性を確認しています。
直近に受けたRBAの第三者監査では、すべての製造拠点(四日市工場、キオクシア岩手株式会社、Solid State Storage Technology Corporation)において、監査項目である労働、安全、環境、倫理、マネジメントシステムにおいて適正な管理が認められ、RBA認証プログラムにおける最上位のステータスであるプラチナを取得しました。

サステナビリティの従業員への浸透

グループ全体のサステナビリティ意識を高めるために、期初に実施している従業員向けの経営方針説明会で、社長および経営幹部が経営のビジョンや方針について伝えるとともに、サステナビリティ経営の実践およびその重要性について強調しています。また、新入社員・新任役職者を対象とした階層別教育や、営業・調達などの部門教育においても、サステナビリティに関する教育を実施しています。

2022年4月には、従業員の啓発や、ステークホルダーとの積極的な対話を促す目的で、「キオクシアのサステナビリティハンドブック」を制作し、グループ内の従業員に幅広く配布しました。また、社内報でも、女性活躍推進や太陽光パネルの設置など、サステナビリティ関連のトピックを積極的に取り上げて従業員への理解浸透を促しています。

キオクシアのサステナビリティハンドブック(日本語版・英語版)

2022年5月に、国内グループの従業員を対象に、サステナビリティハンドブックの内容についての理解や、キオクシアグループのサステナビリティ活動についての関心などについてのアンケートを実施しました。分析結果をもとに、浸透施策の改善を図っていきます。
また、2022年度は、キオクシアグループの役員および従業員を対象に、サステナビリティ経営についての理解を深めるためのeラーニングを実施しました。