サプライチェーンCSRの推進

調達取引先まで含めた人権・労働・環境面などのCSRを果たしていくために、キオクシアグループでは自社CSR活動の推進に加え、調達取引先における従業員の労働環境適正化や環境負荷低減などを要請しています。

キオクシアグループのサプライチェーン

キオクシアグループでは、世界各地の調達取引先からさまざまな原材料や資材を調達しています。地域別では海外調達額比率が53%を占めています。

地域別 調達額比率(2019年度、金額ベース)

海外53%、国内47%

キオクシアグループの調達方針

キオクシアグループは、調達関連法令を遵守した公正な取引を通じて、調達取引先との健全なパートナーシップの構築に努めています。
キオクシアグループの生産ならびにサービス提供に重要な役割を担う調達取引先に、「キオクシアグループの調達方針」への同意と実践をお願いしています。また、社会情勢や経営環境の変化に応じてこれらを適宜更新しており、2021年8月には「キオクシアグループ調達方針」を改定し「キオクシアグループサプライチェーン行動規範」を新規に策定しました。
これに加えて、環境に関しては「キオクシアグループグリーン調達ガイドライン」 を定め、鉱物調達に関しては「キオクシアグループ 責任ある鉱物調達方針」を定めています。

業界団体・行動規範への追随

サプライチェーンにおける人権・労働・安全衛生・環境・倫理などのCSRを推進していくため、キオクシアグループは、国連グローバル・コンパクト(UNGC)、RBA行動規範の趣旨に沿った企業活動(自社CSR活動の推進、および調達取引先への要請)を推進しています。

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※ RBA: Responsible Business Alliance。2017年10月にEICCから名称変更しました

サプライチェーン・マネジメントの推進体制

キオクシアグループでは、キオクシアの本社調達部に企画担当を設置し、調達取引先との公正な取引とサプライチェーンCSRの推進に努めています。
推進にあたっては、CSR推進部門、環境部門など関連部門や各事業部門と連携を図っています。

CSR調達の推進とモニタリング

CSR調達の推進

国連グローバル・コンパクト(UNGC)、RBA行動規範の趣旨に沿ったCSR活動を推進する旨を、継続的に取引している調達取引先約600社および新規調達取引先に要請しています。

モニタリング

継続的に取引のある調達取引先に対しては、品質監査時などに製造現場の管理状況を確認し、必要に応じて改善を要請・支援しています。また、年間調達額に応じてRBAが提供するセルフアセスメント方式によるCSR調査(RBA-SAQ)の実施を調達取引先に依頼し、各社並びに各工場における人権・労働・安全衛生・環境・倫理などにかかわるCSRの推進状況を確認しています。
調達取引を新規に開始する場合は、調達取引先の製造現場や管理の仕組み、法令遵守状況、経営状況などがキオクシアグループの調達・選定方針に則しているかを確認しています。

 

※ Self-Assessment Questionnaire(自己診断票)

説明会参加と調査実施調達取引先数 (2019年度、キオクシアグループ、のべ社数)

内容 説明会・
改善支援
調査実施 実地調査
人権・安全 35社 127社 1社
環境 123社 129社 3社
合計 155社 256社 4社

※調査にはRBA-SAQによる取引先自己点検、第三者による監査、独自基準による調査・監査を含みます

調達取引基準違反時の対応

調達取引基準に違反した場合、改善要求を行います。また、必要に応じて是正指導・支援を行い、是正が困難と判断された場合には、取引を停止します。

改善依頼・是正要求および取引停止社数(2019年度、キオクシアグループ、のべ社数)

内容 改善依頼 是正要求 取引停止
人権・労働安全 10社 1社 0社
環境 32社 0社 0社

主な指導事例(2019年度)

環境配慮の徹底 改正RoHS指令によるフタル酸エステル使用禁止措置に伴う包装材取引先各社への不使用要請
人権・労働安全の徹底 取引先工場に於ける、労働者雇用条件の是正要求

責任ある鉱物調達について

2013年1月に米国金融規制改革法(ドッド・フランク法)の紛争鉱物問題に関する1502条が施行され、米国証券取引所に上場していないキオクシアグループも、上場企業のサプライチェーンに連なる企業として、コンゴ民主共和国およびその近隣周辺地域で採掘された紛争鉱物の使用状況について調査を開始しました。
2021年3月からは、倫理および人道的な観点から、コンゴ民主共和国およびその近隣周辺、ならびに紛争地域および高リスク地域(CAHRAs)※1における、紛争、人身売買、奴隷、強制労働、児童労働、虐待、戦争犯罪などの非人道的行為に関わる、錫、タンタル、タングステン、金、およびコバルトを原材料として使用しないことを定めた「キオクシアグループ 責任ある鉱物調達対応方針」に基づき、鉱物調達を推進しています。

 

※1 紛争地域および高リスク地域(CAHRAs)については、欧州委員会の定義に拠る。

キオクシアグループ鉱物調達推進体制

関係部門からなる「責任ある鉱物調達ワーキンググループ」が、「キオクシアグループ 責任ある鉱物調達方針」に従った活動を推進し、キオクシアグループとしての取り組みの徹底と、情報を共有しています。

鉱物調査の取り組み

キオクシアグループの調達取引先に対して、責任ある鉱物調達への取り組みを求め、鉱物の使用状況、製錬所情報を確認する調査をしています。2019年度は、3TGを使用している可能性のある調達取引先85社を調査しました。また、RMI(Responsible Minerals Initiative)による認証を受けた精錬所(RMAP Conformant Smelters & Refiners)からの鉱物調達を、当社調達取引先に依頼しています。
また、当社は鉱物調達に関わる国内外のイニシアティブに参画しており、RMIならびにJEITA「責任ある鉱物調達検討会」のメンバーとして取り組みを行っています。2021年からは、調査対象鉱物にコバルトを追加し、これを推進しています。

 

※ 錫(Tin)、タンタル(Tantalum)、タングステン(Tungsten)、金(Gold)。それぞれの英語頭文字をとって「3TG」と称される

グリーン調達の取り組み

キオクシアグループは、「キオクシアグループ環境方針」に基づき、持続可能な社会の実現を目指しています。
その実現に向け、環境・品質・調達部門を中心とした「グリーン調達ワーキンググループ」を構成し、「キオクシアグループグリーン調達ガイドライン」を定めた上で、各国の法令や規則、顧客からの要請などを反映し、定期的に更新しています。本ガイドラインは、資材調達における環境負荷軽減に対する当社の考え方や、有害化学物質管理に対する当社要望を取りまとめ、調達取引先と共有するものです。
これに加えて、当社は製品およびその部材に使用される化学物質について、設計開発段階から環境影響のアセスメントを徹底的に行い、さらに製造工程においても環境負荷の高い物質をできる限り使用しないことで、環境負荷の軽減に努めています。
これらの取り組みを通じて、当社はこれからも調達取引先と連携して、適切な化学物質管理に努め、より良い地球環境の実現に貢献していきます。

ステークホルダーの皆様へのメッセージです。

持続可能な社会の発展に貢献するためのキオクシアグループのサステナビリティ活動をご紹介します。

キオクシアグループの事業が社会課題の解決に向けてどのような貢献をしているかご紹介します。